フィリピン統一選挙4
→続き
「ってかそもそも、誰が誰に投票したかなんて実際は分からないじゃない?」
「賄賂配られたとしても、自分が正しいと思う人に投票する選択やって十分あるでしょ?!」
っていう疑問を、フィリピン人の同僚にぶつけたところ、
「お金をもらっても、自分が正しいと思う人に入れるスマートさ(ちょっとずる賢い要素)が
コミュニティーのみんなになかったんじゃない?田舎の人は特にそうだと思うよ…」
「もし実際に賄賂を配って回った方が負ければ、もらった人間全員が疑われる対象になるよね。
それで人間関係悪くなるなら、悪いと思っててもその人に投票しちゃうかな。」
・・・などなど。
正直どうも腑に落ちない回答。。。。
確かにダディの田舎はめっちゃ狭いコミュニティー。
経済的にも決して豊かとはいえない村。
けど、やっぱり良くない事には「良くない!」って言えるような環境であるべきだよね。。。
ここまで考えてふと思い当たったのが、
アクセスが長年かけて行っているセミナー活動。
テーマはその時々なんだけど、良くあるのが”人権”について。
日本であれば、小学校の道徳の時間とかで
「みんなはそれぞれに人としての権利、人権を持っていてですね・・・」なんて
当たり前にならう事だけれど、ここフィリピンの貧困地区では
学校教育すらままならない人も多く、そのまま大人になってしまう人だってたくさんいる。
そう。
自分たちに”人権”があるんだってのを、
きちんと知らないままに大人になってしまうことだって十分にありえる。
今回の選挙で、賄賂を配りまくっていた候補者たち。
こいつらは絶対に悪い。けど。
けど、もしも、
もしも、村のみんなが「NO!」と言って、
自分たちで声をあげれば状況は変わるんだってことを知っていて、
一緒に声を上げる仲間が回りにいて、
声を上げる勇気を持てる状態にあれば、
何らかの状況は変わっていたんでなかろうか…。
なんて思ってしまったのですね…。
フィリピン全体での統一選挙結果をみれば
まだまだいろんな見方もあるのでしょうが。
ひとまず今回は、
とってもミクロな視点で見てみたフィリピン統一選挙でした。
今後の村の議会の動きに要注目・・・!(><;