2013年春・アクセススタディーツアー第一弾/最終日

この日は、フィリピンの歴史について、
特に戦争を軸にして学びを深めてもらう一日です。

意外と知らない人も多いのですが、
フィリピンは1946年に独立した、まだまだ若い国。
スペイン、アメリカ、日本とに支配された植民地時代を経て、
まだ70年もたってない国なのです。

この日の午前中は、しとしと雨のふる中「サンチャゴ要塞」へ。

スペイン統治時代に城塞として使われだし、
アメリカ統治時代、日本軍占領時代にも中枢として使われていました。
フィリピンの独立運動に尽力した、英雄ホセ・リサールが銃殺刑に
処されるまで過ごしていた場所としても有名。
今も壁にある銃跡、地下牢、水牢跡などはそのまま。第二次世界大戦中に
捕虜とされ、虐待され、多くの人が亡くなった爪跡がそのままに残っています。
(日本軍撤退後には、この牢内で餓死している600人もの人が発見されたとか…。)


サンチャゴ要塞の城壁前にて。


みんなの前で話すのは、アクセス-フィリピン事務局長TITOさん、
彼のお父さんは実際に日本兵によって虐待をうけていた過去を持ちます。
「こんな悲しくて残酷なことは二度と繰り返してはいけない。」と、
心に迫る熱弁をふるいます。


在比者の方も、もしかしたら観光で来たことがあるかもしれないこの場所。
城壁跡や、庭園の美しさを見てグルっと回るのでも良いとは思うけど、
やっぱり一つ一つのモニュメントに込められた想いや意味をしっかり噛み砕きながら
理解しながら、見て回って欲しいなぁと。いつも思うのです。

フィリピン在住の方向けで、この地を訪れるツアーを開きたいですねぇ・・・
日本人スタッフIさんと相談もしたり。(うん、ほんまにちゃんと実現させたいなぁ)


はい、で、何やかんやでこの日のプログラムも無事に終了。

12日間のめーーーっちゃ濃いスケジュールにお付き合いいただいたみなさん、
本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました!!ヾ(○´□`○)ノ"

最後の感想共有で
「あまりに多くの事実を自分の目で見てきたのと、
 自分が何も知らなかったということに気づいた衝撃で
 まだまだ頭の中が整理仕切れません。」
ってのがチラホラ聞かれたのですが。

うん、この気持ちめっちゃ分かります…うち自身がまさにこんな感じでした。。。

アクセスのスタツアの良いところは、
日本に帰ってからも、事後学習会というものがあり
それぞれの経験を、一時の経験として終わらせず、
考えを深めるところまでをツアーとしているところ。

この12日間での出会いや想いや衝撃やらを全部全部持って帰って、
ぜひ日本で、何かしらの考動をおこしていってくれたら
もうもう最高にスタッフ冥利につきるってもんです……!(T-T)ノ


さぁ、今週末からはツアー第二弾が始まります。
どんな参加者さんと出会えるのか、
どんな気付きや新しい考えに出会うことができるのか
いまからワクワク^^ 気を抜かず、しっかりがんばります・・・!!